もうひとつのロワール―ペリゴール・ケルシー地方の古城巡り
いくつかの城は地図にもなく、名も知らぬ古城であった。
車を走らせていると、探す間もなく城が目に飛び込んでくる。
始めは興奮して、写真を撮りまくっていたが、旅の最後のほうになると、建築的に面白いもの以外は写真に収めることもしなかった。
実質的には40箇所以上の城を見ていたことになるだろうか。
これほど城が密集している場所は、古城巡りで有名な「ロワール地方」とこの地くらいであろう。
しかしここは上記の地方とは違い、団体客が押し寄せることもなく、どこまでも静かである。
ほぼすべての城が、車なくして訪れることは出来ない。
それ故、美しい自然とそこに溶け込む城の姿を静かに愛でることが出来る。
まさに私にとって至福の場所であった。
この地を訪ねようと思い立ったのは、新宿紀伊国屋洋書コーナーで購入した地図が発端であった。
その地図には、城や史跡などが一目でわかるようにマークがついており、 そのマークを頼りにフランスで一番城の多い場所をひたすら目で追い求め、探し出したのがこの地である。
ミッシェラン製グリーンブックの「ドルドーニュ・ケルシー地方」(英国版とフランス語版のみ発売)と地図片手に、気の向くままひたすら城を追い求め、車を走らせた。
瞬く間に時は過ぎてしまったが、今でもあの日々が心の中に生き生きと蘇って来る。
城を見渡せる小高い丘の上に佇めば、私の中に古の時が蘇る・・・・。
(上記の城の他に「ラ・ロックカジャックの城」や「ロカマドールの城」等も合わせてごらんになって頂きたい。 )
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