ゴッホゆかりの地であるプロバンスの「アルル」から、「タラスコン」と言う城に向かう時の事だった。
アルルでタラスコン行きのバスを待ち、さあ乗り込もうとした時、 バスの運転手が
「バスのチケットは電車のチケット売り場に売ってるから買って来い」と言う。
えぇ〜〜!?バスの中で売ってくれないの?!
考えてみればフランス国内でバスに乗るのは初めてであった。
このバスを逃すと、あと数時間は次の便がない。
腕時計をながめ、半泣きの私を見て
「待ってるから早く行け」と運転手がしきりに促す。
そんな声を後に、全速力で階段を駆け抜け、駅の窓口へ向かった。
が・・・・・・しかし!!
チケット売り場は長者の列であった!! ( ̄ロ ̄|||)ガーン!!
10人以上の人間が、たった一つの窓口に列をなしている。
きゃぁ〜〜どうしよう~(>_<。)~ アウ-!
すでにチケット売り場についた時点で、バスの出発時間は3分過ぎている。
それから、5分・・・10分・・・と時間は残酷にも過ぎ去って行った。
70歳をとうに過ぎているおばあさんが、 なにやら係員に質問攻めをしている。
もうイライラの限界である。
早くしろ、ばあぁ!!
とは叫ばなかったが、傍から見たらそうとう凄みのある目つきをしていた事だろう。
12分・・・・14分・・・16分・・・・時間は残酷にも過ぎ行く・・・・・。
やっとチケットを手にしたときには、出発時間20分を経過していた。
もう・・・・バスはとっくに出発しただろう・・・・。
シュンとしてトボトボとバス乗り場へ降りる階段を降りた。
が・・・しかし!!
満員近い乗客を乗せ、たった私一人の為に、
バスは待っていてくれたのだった!!
運転手は私の姿を見つけると、運転席から立ち、バスの入り口から大声で
「早く来い!!!」と叫んだ。
私はやっと手にしたバスのチケットを運転手に渡し、乗客全員に「ごめんなさい。ありがとう。」と言いつつ空いている席に座った。
乗客全員しかめっつらだったのは言うまでもない。
「フランス人は冷たい」と言う言葉を日本人からよく耳にするが、
ここプロバンスの人たちは、どの国の人よりもあったかい。
プロバンスの暖かい光と穏やかな時の流れは、人の心をもやさしくするのだろうか。
景色より何よりもここ「プロバンス」の人々が大好きだ!!
教訓: プロバンスの時の流れは、われわれのそれとは大きく異なる
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