このホステル2は、監督・製作・脚本 イーライ・ロス、 製作総指揮 クエンティン・タランティーノ の「ホステル」の続編である。
前作がグロイ映像満載だったので、このホステル2ではさらにエスカレートしているのではないかと恐々鑑賞。
しかし、グロ描写は相当ライトになっており、あまりのあっさりさに拍子抜けしたほどである。
むしろ笑いを誘ってしまうほどである。
意見が賛否両論に分かれているようだが、私としてはストーリー重視のこの続編はある意味好感が持てた。
この手の映画の続編と言えば、「SAW」シリーズなどがいい例で、回を重ねるごとにストーリーそっちのけで、「いかに残酷に殺すか」と言うことに重点を置き、内容が希薄になっていることは否めない。
そうしたことを踏まえて、覚悟の上でこの作品を鑑賞したのだが、さすがタランティーノ、その辺は重々考えているようである。
私はホラー映画は好きだが、ストーリーあっての残酷描写であり、正直言ってそうした場面は何度見ても気分を害する他何もない。
私はホラー映画のスリル感が好きなのであって、グロ映像が好きなのでは決してない。
むしろ苦手である。
そうした残酷性を求める方には、このホステル2は物足りないと感じることだろう。
前作は常に被害者の視点で描き、彼らの恐怖がまるで自ら体感しているかのように生々しく伝わる作品であった。
このホステル2では、被害者(今作は女性3人)とクラブ会員、そしてクラブの元締めである組織の全貌と3つの視点で描いている。
いかにしてクラブ会員は、犠牲者を選ぶのか?
クラブ会員の鉄則とは?
クラブの元締めであるマフィアのドンとは?
など、1では知りえなかった、内幕が明らかになるのである。
そしてこの作品は、前作脱出に成功した男性被害者のその後から始まる。
あの男性がどうなったかは、映画を観てのお楽しみと言うことでここではあえて触れない。
前作を観た方は、あの男性のその後が大いに気になるところであろう。
この作品では前述したように、前作の男性3人組に代わり、被害者は女性である。
そして二人は、美しい女性なのであるが、もう一人は言うなれば「ブス」である。
競売にかけられるのは、この美女二人だけであって、ブスはその対象ではない。
まあ、どうせいたぶるなら美女のほうがいいに決まっている。(笑)
では、そのブスはどうするんだ?と思いきや、ブスにはブスの使い道があるのだ!!
ドブス=処女と言うことで、その汚れなき血を、16世紀ハンガリー(今のルーマニア)に実在した血の伯爵夫人エリザベス・バートリーのように永遠の若さ、美を保つために、ブスは使われるのである!
映像の裏にあるこうした隠れたエピソードを念頭において鑑賞すると、なかなか面白い監督の意図が見えてくるだろう。
そして、この作品の良いところは、ただやられるだけでなく、必ず被害者が「反撃」すると言うこと。
シリーズ第1弾では、まんまと逃げ遂せ、この2では意外な方法で自らの窮地を救う。
どうやって?
それは観てのお楽しみである。
シリーズ第1弾を観た方は、いろいろな意味で是非観てほしい作品である。
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