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image   ハンニバル・ライジング−Hannibal Rising

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ジャンル:スリラー・サスペンス
監督:ピーター・ウェーバー
出演:ギャスパー・ウリエル 、コン・リー 、リス・エヴァンス 、ドミニク・ウェスト
日本公開:2007年、アメリカ
評価:
★★★
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image ハンニバル・ライジング−ストーリー
1944年のリトアニア。
名門貴族の家系に生まれたハンニバル・レクターは戦争の悲劇により両親を失う。
幼い妹ミーシャを連れて山小屋で生活を始めたハンニバルだったが、逃亡兵たちがやって来て2人を監禁し、妹は殺害されてしまう。
そして九死に一生を経て、孤児院に送られ成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は、やがて逃亡兵たちへの復讐を誓う。
 
image ハンニバル・ライジング−感想

このハンニバル・ライジングは、トマス・ハリス原作の「羊たちの沈黙」、「ハンニバル」、「レッド・ドラゴン 」に続く第四作目のレクターシリーズであり、ハンニバル・レクター博士の生い立ちから青年期を描いた作品である。

若きレクター博士を演じるのはフランスの新星「ギャスパー・ウリエル」。
シャープでクールな面立ちは、日本の女の子受けしそうな、なかなかの美形ぶりである。
前作までハンニバルを演じたアンソニー・ホプキンスの若き頃と結びつけて考えてしまうと、これはまったくもってしっくりこない。
アンソニー・ホプキンスの演技は素晴らしく、原作とはまた違った味わいのレクター像を創り上げていたが、原作のイメージとはまったく違う。
アンソニー・ホプキンスは、丸顔でポチャリタイプであるが、原作のイメージは細身でインテリのロマンス・グレーである。
そう考えると、イメージに一番しっくり来るのが「ロード・オブ・ザ・リング」などでもおなじみの英国演技派俳優イアン・マッケランではないだろうか。
そして、その若き日が今回演じた「ギャスパー・ウリエル」となれば、容姿的には納得である。

もし、アンソニー・ホプキンスに良く似た若手を起用したとしても、内面からにじみ出る魅力を表現することは、大俳優であるからなし得たことであって、まして若手では不可能に近い。
そして、それが成功しない限り、レクター博士は「ダークヒーロー」からただの「悪役」、「憎まれ役」になってしまうのである。
そのような危険を冒すより、イケメン俳優に演じさせるほうがある意味無難なのである。
確かに「ギャスパー・ウリエル」演じる若きレクターは、残忍で眉ひとつ動かさず殺人を犯していくが、スクリーンいっぱいに映し出される彼の美しい顔に、観客は決して嫌悪感を抱くことはない。
そういった意味でもキャストとしては合格であると言える。

この映画で最大の問題は、ハリウッド映画によくある日本人には決して理解不能な「日本文化」の描き方である。
コン・リー演じる日本人の叔母である「むらさき婦人」(この名前も(;¬_¬) ぁ ゃι ぃ。おしょうゆじゃないんだから。笑)の住む城にある祭壇には、仏ならぬ武士の「鎧」を祭ってあり、神のごとく敬う。

鎧はあくまで身を守るものであり、鎧を敬う習慣など日本文化どこを探してもないだろう。
その部屋には日本刀、浄瑠璃の人形など、所狭しと置いてある。
日本人ならその場面を見るごとに苦笑されざる得ない。
フランスの古城を舞台にむらさき夫人と剣道の練習はあまりにもちぐはぐであり、まあ、異文化の人たちから見れば、エキゾチック極まりないのだろうが、日本人から見れば興ざめである。

私の推測だが、なぜここで日本文化を登場させたかと言うと、日本の鎧の下につけるマスクが、あの「羊たちの沈黙」に登場する拘束マスクと同様人に畏怖感を与えるものとして起用させたいために、無理やりこじつけたのか、それともその代用品を探していて、そういう筋立てになったのだろうか。image
そういった意味では、ポスターを見てのとおり不気味な様相を表現している。

このむらさき婦人というキャラクターもいまいち漠然としていて、釈然としない。
原作ではどういう描かれ方をしているのか読んでみたいと思う。
せっかくの演技派女優の起用なのに、ちょっともったいない気がしたが、出番も多く、アジア女優のハリウッド出演作としては、まあ、おいしい役とは言えるが。

この「ハンニバル・ライジング」は手放しで面白いとは言いがたいし、つまらないとも言えない。
映画という短い時間枠の中で原作の流れに沿ったストーリー展開は、今までの3作同様大きな無理があったように思う。

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