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映画
クイーン - The Queen

クイーン image

ジャンル:ドラマ
監督:スティーブン・フレアーズ
出演:ヘレン・ミレン、ジェームズ・クロムウェル マイケル・シーン出演
製作:イギリス
日本公開:2007年
評価:★★★★

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icon クイーン - The Queen- ストーリー

ダイアナ元皇太子妃の死の直後混乱の日々を送る英国王室。
ダイアナ元皇太子妃逝去のニュースに、国民はショックで呆然としていたとき、女王は家族とともに引きこもり、国民の反応を把握できていなかった。
トニー・ブレア首相は、彼ら国民に対して、安心感とサポートが必要と考え、女王とイギリス国民をつなぐ方法を考え出さなくてはならなくなる。

 
icon クイーン - The Queen− 感想 

ヘレン・ミレン演じる女王を見るだけでも価値ありの作品

私たち下々は、「いったい皇室や王室の方々は実際にはどんな生活をして、何を考えているんだろう?」と鉄のカーテンに仕切られたそんな雲の上の方々の生活を垣間見てみたいと誰もが思うであろう。
そんな欲望を、他国イギリスではあるが叶えてくれるのがこの作品である。

世界最大の王室であり、イギリス、カナダ、オーストラリアその他多数の国々の元首でもあるエリザベス2世。
さぞや金銀が爛々と輝く宮殿で、大勢の召使に囲まれ優雅に暮らしているのだろうと誰もが想像することであろう。
しかし、この作品に描かれている女王の住居内部は意外に質素で、どこか身近に感じてしまうほどである。
もちろん私たちの生活とは比べ物にはならないが・・・。
それに反して、女王の執務室は王室の威厳、伝統に彩られている。
案外こんなものかもしれないと、観客は自然にそれを納得してしまう事であろう。

家族団欒の風景も、我々のそれにも近く、実に家庭的で微笑ましい。
あくまでこれは映画の中のことで実際は定かではないが、通常では雲の上の存在である現女王を、女王である前に一人の女性、妻、そして一家族の一員として描くことで、観客の心はヘレン・ミレン演じる女王に実に親しみを覚え、いつの間に肩入れしてしまう。
その演出テクニックが憎いほどすばらしい。
この作品の影響は、実際の女王への親しみが増し、王室にとっても決してマイナスにはならないだろう。
女王が世論と英国王室のしきたりの間で、ダイアナ元妃の葬儀で悩んでいるとき、夫であるフリップ殿下が悩んでいるのは「お茶が冷めてしまう」ということ。
そのシーンが実に英国らしく、また女王とその夫という立場の違いから、悩むことも「王家の体裁、伝統をどう維持するか」に対して「紅茶が冷める」である。
女王の夫は、下々の夫と違い、実にお気楽である。

この作品で登場する王家の人々は、女王、女王の母、チャールズ皇太子で、王子たちは後姿だけの登場である。
その中でも、チャールズ皇太子演じるアレックス・ジェニングスは実際の皇太子に似ても似つかぬ風貌で、ちょっといい男過ぎるのが気になった。
さすがに役者の頬を赤くして、皇太子の風貌に近づけることは、王室への侮辱として遠慮したのか?

イギリス王室の伝統と世論の間で揺れ、悩むヘレン・ミレン演じるエリザベス一世は、女王の話し方、歩き方(ちょっと外股で歩く)など、他国の私でさえ「似てる!!」と思わせるほど、徹底して研究しており、すばらしい演技であった。
このレビューを書いている時点では、まだアカデミー賞授賞式は数週間後だが、2007年度アカデミー主演女優賞受賞は決まりであろう。

(余談:やはり主演女優賞を受賞。文句なしの受賞だと思う)


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