「回を重ねる毎に凡作」となったホラーの名作
初演のSAWはスタイリッシュな映像、意表をつく展開でこれまでのホラー映画とは一線を引く秀作であった。
続編のSAW2では、そのスタイリッシュさは影を潜め、残酷描写を強化させたいわゆる「普通に面白いホラー」映画に成り下がっていたが、監督交代の上続編としてはまずまずの出来であった。
そしてこのSAW3は、作品のある意味コンセプトである「意表をつく展開」はあまりにも苦し紛れに考えられたと言って過言でないほど陳腐であり、作品の質は2に対しても格段パワーダウンしている。
そして、こじつけまがしく、初演のSAWで誰もが思った数々の疑問をこの作品では解いている。
動くこともままならないガン末期のジグソーが、なぜあんな殺人を犯すことが可能だったのか?
何故、あんな長時間死んだ振りをすることが出来たのか?
いつ死期が訪れてもおかしくないほど弱りきったジグソーを中心にストーリーを展開するとなると、随所に荒さが目立ち、過去の回想をふんだんに取り入れ、上記のような謎も無理やり解いてくれる。
お約束の「意表をつく展開」もお粗末なら、驚きのラストとなるところも、「まあ、そうなるだろうな」と観客に予測させる程度で、驚きとは無縁である。
まあ、2まで観てこの作品のファンならば、それなりに楽しめるとは思うが、多大な期待は禁物であるといえる作品である。
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