『氷の微笑2』は、いろいろな意味で曰く付きの作品である。
一度は続編の制作を企画しながら没になり、シャロン・ストーンはその出演料の支払いを求めてプロデューサーを訴えていた。
そして3年間にわたる訴訟を突然取り下げたと思いきや、企画が再始動し、今こうしてやっと日の目を見たのである。
しかし、前作に参加したマイケル・ダグラスをはじめ、脚本を執筆したジョー・エスターハス、ポール・バーホーベン監督はそろって続編への参加を断っている。
おまけにシャロン・ストーンは、始めの企画段階よりさらに年を重ね、撮影時は48歳と言う世間では色香が薄れて当然の年齢である。
確かに初演の『氷の微笑』の時の彼女は美しかった。
そして、超が付くほどセクシーで、クールであった。
しかし、あれから14年、昨今の彼女を度々見かけるが、歳月は無残である。
そんな彼女が演じる48歳のセクシー悪女、大丈夫なの?シャロン?!と怖いもの観たさと好奇心から、恐々鑑賞。
その結果は・・・!!
悪女キャサリンは、今だ健在!48歳と言う年齢を感じさせない美女振りである。
スクリーンの中では、どう見ても30代にしか見えないし、シェイプアップしたのか、腰周りについた年齢特有の贅肉もグッと引き締まって、体の線も美しい。
当初、ヌードシーンは吹き替えを使うとのことだったが、どうやらシャロン自身が脱いだようである。
と言ってもフル・ヌードシーンはなく、胸を見せているシーンもガウンを羽織り、どこかしら何かで覆っている。
胸は全身ワンカットで映っているので吹き替えなしだと思われるが、昨今のSFX技術を持って胸だけ差し替えたのかは不明であるが、なかなかビューティフルな胸であった。
ちなみにヒップは一度も登場しない。
Hシーンも何故か正常位ばかりなのは、ヒップを隠す為なのか?(笑)
顔のシワはデジタル合成で、すべて彼女の要求で消したそうである。
女性としてその気持ちは良く理解できる。
いつものシワシワの顔で、ビッチ振りを発揮されても観客は戸惑うばかりなので、これは正解である。
どこからどこまでが彼女の『素』なのかは不明であるが、スクリーンの中では十分イケテル『シャロン・ストーン』であった。
この映画は、初登場10位、2週目には16位までランクダウンし、興行成績も500万ドル程度と、“失敗作”の烙印を押されてしまったようである。
しかし彼女は、米タブロイド誌「インタッチ」が行った『エイジレスな(年に見えない)セレブ』の1位に選ばれている。
確かにスクリーンの中の彼女は、グラビアで見かける彼女とはかけ離れたくらい若さに満ちており、逆にそれが昨今のデジタル技術水準の高さを思わず認識させる。
(しかし、映像のデジタル処理は時間がかかって大変そうである。写真ならばいつもやってるので、ものの数秒でシワぐらいは消せるのだが、それが映像となると膨大な時間消費であろう。)
ここまで書いていてふと思ったのだが、このレビューは映画の内容を批評するものではなく、シャロン・ストーンのヌードはイケテルか否やと言う類になってしまっている・・・。(・・;)
まあ、この映画の最大の関心事は、その微妙な部分ではないかと思うのだが・・・。
内容はと言えば、前作のストーリーをはっきりと把握していないと、少々話が混乱してくる。
前作の登場人物名が度々出てくるのだが、前作のストーリー、人物名が曖昧な私は少々戸惑ってしまった。
出来れば、鑑賞前に前作を鑑賞することをお勧めする。
前作では、シャロン・ストーン演じる『キャサリン』は、殺人者なのか?と言う核心の部分は、鑑賞者の推理に委ねるという形で終り、逆にそれが好奇心をくすぐった。
ここでも話の展開としては同路線を行くのであるが、ミステリー的な部分は希薄であり、誰がどう観ても
初めからキャサリンであり、その後は彼女の悪女振りを見せつけ、精神科医であるアンドリュー・グラス(デヴィッド・モリシー)をどう破滅に追いやるのかと言う展開になっている。
言うなればこの映画は『悪女物語』なのである。
前作のような1級サスペンスではないが、始めに述べたように『シャロン・ストーンの48歳のヌードはイケテルか?』と言う好奇心で観ると、結構楽しめる作品である。
ストーリー的にも前作には及ばなくとも、私的には十分楽しめた作品であった。
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