古典的特写映画の名作「キング・コング」のリメイク作品。
33年の初演作品、96年にリメイクされた作品ももちろん鑑賞しているが、最新テクノロジーを使っての本作は、今までの作品とは比べようもないほど壮大でスケールが大きい。
その点はさすが「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ピーター・ジャクソンだけのことはある。
スケール、内容の濃さは、昨今の娯楽映画の金字塔とも言える。
この作品は、キング・コングをベースに「ジェラシック・パーク」を足して2で割ったようなプラスアルファーな面白さがあり、迫力も満点で、展開も実にスピーディである。
まずジャングルの描写がすごい!
恐竜を初めとした大型生物、巨大な昆虫が次々とこの登場人物たちに襲い掛かり、観る者も同時にそれに恐怖するであろう。
熱帯では、ゴキブリなども異様に大型だと聞くが、ここに登場する害虫等も異常に大きく、またそれらが大群で襲ってくる様は見ていて、気持ちが悪いくらいリアルである。
そして、原住民の不気味なこと!!
白目をむき出して威嚇し、野獣さながらのその様は、地球上に存在するどの部族よりも異様であった。
それに反して、キング・コングの強さ、たくましさは、映画の中のヒロインでなくとも、思わず頼りたくなる。
始めはその大きな体に恐怖していたヒロインも、ここで生き抜くには、彼に頼るしかないと知り、彼に心を許し、歩み寄っていくシーンはさりげなく感動的である。
これは、愛の物語であり、私達がもし可憐な生き物に出会ったとしたら、『それを守ってあげたい』と思うように、キング・コングもヒロインであるアンに対して、同様の愛情を抱き、彼女の為なら自らの危険を顧みず戦うのである。
キング・コングシリーズを観るといつも思うのだが、ジャングルシーンは観ていて楽しい。
しかし、後半のニューヨークで見世物として、捕われ拘束される場面は見ていて、自分自身苦しくなってくる。
人間の身勝手さ、金儲けのために、キング・コングを苦しめる汚い人間達。
ジャングルと言う楽園から、鎖に繋がれ、身動きすら容易ではない過酷な試練を味わうキング・コングに、観ていて心が詰まる思いであった。
この作品はぜひ劇場の大スクリーンで鑑賞していただきたい。
決して期待を裏切らない作品であると思う。
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