この映画は、ミステリー・ホラーであり、血が流れることは一切ないし、幽霊も出てこない。
タイトルの『スケルトンキー』とは、ひとつですべての部屋を開ける事の出来るキーと言う意味であり、この物語では、屋敷に住み込むことになったキャロラインに、老婦人から渡されるのがこのスケルトンキーである。
そして、この物語の主軸となるのは、フードゥ教と言う呪術である。
フードゥー(hoodoo)とは、ゾンビ映画などでおなじみの死者を蘇らせることで知られる「ブードゥ教」を起源にした、ニューオリンズの黒人達独自の呪術である。
この映画は、2つの大きな展開がある。
ひとつは、ヒロインであるキャロライン(ケイト・ハドソン)が、フードゥと言う呪術の存在を知り、その根源となる邪悪な者たちとの対決。
そして、その展開で終わると思いきや、ラストにとんでもないどんでん返しがあるのだ!!
そのラストまで行く付くまでの過程は、先が見える展開であり、平凡ともいえる。
私もその段階までは「あぁ、たいした映画ではないな」と感じていた。
しかし、最後の最後に全く意表をつく真実を明かされ、その衝撃的とも言える内容には皆驚愕することであろう。
そして、観客は物語の最初から、ストーリーを回想し、その中で新たな発見をするのだ。
あの場面は「こうではなくて、ああだったんだ!!」と。
真実を知る前には何気ない場面でも、そのベールが剥がされた後には、全く意味の違う場面に変わってくる。
後半まで観客はあっさりとだまされてしまうのである。
平凡な展開で観客を欺き、ラストでそれを覆すような衝撃な展開。
あぁ〜してやられた!!と思わずうなってしまった。
そして、真実を知った時、始めてこの映画の奥深さを知ることになると同時に真の『恐怖』を味わうのである。
キャストは、ゴールデン・ホーンの娘であり、ゴールングローブ賞助演女優賞の受賞経験、アカデミー賞ノミネート経験もある若き実力派『ケイト・ハドソン』、そして老婦人演ずるのが、あの初演『グロリア』でカッコイイ女を演じた『ジーナ・ガーランド』。
しかし、ここにはあの『カッコイイ女』のイメージは欠片もなく、中年太りのただの年老いたおばあさんであり、後でキャスト名を知って、これこそまさしく驚愕してしまった。
カッコイイグロリアも年を取れば、ただの婆か・・・。
しかし、演技はさらに円熟さを増し、味があることこのうえない存在感であった。
ラストの事実を知って明らかになる事実を、最初から振り返ってみようと思う。
まだ未鑑賞の方は、見ないように!!
以下はネタばれになるので、ドラッグしてご覧になって頂きたい。
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黒人の呪術師の男女は、死んだと思われたが、実は幼い兄弟と儀式によって体を入れ替え、実際に火あぶりにされたのは、子供たち。
窓から火あぶりの様を見送る、彼ら。
黒人の呪術師 ママセシーラ = 人の体を乗っ取り、永遠の命を得る・・・幼い兄弟の妹→老婦人→キャロライン
黒人の呪術師 パパジョセファー=幼い兄弟の兄→老人→弁護士ルーク
老人=実は体を乗っ取られ、年老いた老人の体へと入れ替えられた本物の弁護士ルークであった。
体を乗っ取るには、その乗っ取る相手がどれだけ呪術を信じるかがキーである。
昨今の若者は、そのような呪術を否定し、受け入れない為、呪術師である二人も苦労し、やっと6人目のキャロラインによって、それを達成する。
ラストで振り返ってみると、何気ない場面でも実に恐ろしく、ぞっとする物語である。
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