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映画
ハウス・オブ・ナイン − House of 9

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ジャンル:スリラー
監督: ステーブン・R・モンロー
出演:デニス・ホッパー、ケリー・ブロック他
日本公開:2005年制作 公開未定
製作国:米・英
評価:★★★

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icon ストーリー

無差別に選ばれた男女9人が拉致され、ある一軒の家に閉じ込められる。
外部との繋がりは、家の至るところに設置されたカメラとマイクのみ。
そして外に出る方法は『生き残った一人』だけ。
勝者は3億ドルを手に出来る。
はたしてここから脱出できるものはいるのか!?

 
icon 感想

スチュエーションは、あの「キューブ」に非常によく似ているが、「キューブ」とは違い、殺人マシーンなどの兵器は一切登場しない。
これはあくまで心理劇である。
この9人の中には真の悪人はいない。
しかし、監禁と言う先の見えない恐怖に囚われ、食料が底を突くかもしれないと言う不安、自分以外の他人を信じられなくなったとき、人間の抑制は解き放たれ、思いがけない行動へと走る。

脱出のチャンスは「生き残る」ことのみ。
しかし、それには自分以外のすべての人の「死」のみである。
デザイナー、元アイドルテニスプレイヤー、ダンサー、作曲家とその妻、保護観察中の20歳の女性、唯一の若い黒人男性、そして神父、彼らに人を殺す勇気はなく、今自分が置かれている状況を酒で逃避しようとする。

そして、そんな酒で現実逃避している最中に思いがけない事故で、一人の人間の命が失われたとき、人々のそれまで保っていた脆い平静が一気に崩れてくる。

人間の欲望や怒りが暴力と言う形になって現れてくる。
そう、ここでは「殺人」に対する罪はなく、生き残る唯一のチャンスだから。

自分がこのスチュエーションに置かれたら、いったいどんな行動を取るのだろうか、と鑑賞しながら考え込んでしまった。
ある意味、どんな殺人兵器より、予想もつかない人間の行動のほうが数倍も恐ろしい。

この映画じたい目新しさはないが、第一の殺人が起こるまでの過程のある意味リアルさ、今までのアメリカ映画だったら、それらしい暴力的な要因を持った人物が、必然的に殺人マシーン化するところだが、非凡な人物が張り詰めた糸が切れたとき起こす行動の恐ろしさにゾッとした。

そしてラスト。
やはり「キューブ」のラストように不条理である。
めでたく解放〜では、やはり面白くない。
これはこれでいいと私は思うが・・・。

キャストは、神父役のデニス・ホッパー以外は全く無名の俳優である。
いつも一癖も二癖もある彼が、この作品では、神の教えを根源に、メンバーの中では唯一強い精神を持って、平静な心で状況を判断できる人物を演じている。

曲者役者だから、本当は神父じゃなくて、犯人?!などと当初は疑ってかかっていたが、ラストまで彼は潔白であった。w

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