鑑賞前はあまり期待していなかったのだが、これは思いのほか面白かった。
これは、島と言う空間に閉じ込められた『密室劇』である。
それだけ聞くとよくあるパターンと思いがちだが、FBI特有の『プロファイリング』で、残された証拠を元に分析していくくだりが、今までのこの手の作品とは一線を越している。
周知の事と思うが、プロファイリングとは、手口や現場、発生時間帯から、犯人の行動や年齢、性別などを推測する英国式の分析方法である。
殺し方もそのプロファイリングに基づき、時刻、人数までも前もって予告され、その通りに実行される。
その殺し方もまるであの『キューブ』を見ているような感覚で、思いもしない数々の仕掛けが待っているのである。
この仕掛けがなかなか面白い!!
要注目である。
見も知らぬものをプロファイルするのはともかく、この殺人鬼は、このメンバーの行動パターンを熟知している。
それ故、起こる時間、ターゲットを正確に攻撃するのだ。
熱探知機で島内を探しても、このFBI訓練生7名の他には、誰もいない。
犯人はこの7人の中にいるのだ!!
疑心暗鬼の関係になり、内部分裂を起こす。
実はこの映画は3年前に製作され、2003年の全米公開予定が延期になり、ようやく今になって公開に至ったいわく付き作品であるそうだ。
殺しの仕掛けなど、なかなかいい線を行っているのだが、よく見るとブロットに隙だらけである。
殺しの道具の一つである『ドミノ」、これを並べるだけで数日はかかると思うのだが・・・。
いったいそんな時間はあったのだろうか?w
殺人者はプロファイルに基づいて殺人を実行しているのに、殺される側の人間は、犯人をプロファイルできていない。
次に起こるのは「○○」に関係するものだろうということしか分析できず、殺人者の成すがままと言うのも、切れ者ぞろいのFBI訓練生にしては、あまりにも情けない。
まあ、なんやかんやと言っても、楽しめる作品であることは確かである。
これが3年もお蔵に入るのなら、多くの公開中、公開後の他の駄作は何でお蔵に入らないのか不思議である。
Castは、暴力問題などで、期待されながらも数年メジャー作品から遠のいていた『クリスチャン・スレーター』など、久々にスクリーンでその姿を見れてなかなか興味深かった。
その他、あの2代目『バットマン』を演じた『バル・キルマー』がFBI教官として出演している。
しかし、両者はいたって出番が少なく、ほとんど無名の若手でストーリーは展開する。
この二人の使われ方も実に興味深い作品である。
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