ロンドンの地下鉄に乗って日本人なら誰もが驚くことがある。
それは、地中深くにホームが存在するということだ。
改札からホームへ長い通路を通って、そして永遠に続くような錯覚を覚えるエスカレーター。
そんなロンドンの地下鉄駅を舞台にしたホラーである。
オープニングは、一瞬に変わる映像、光で観客に恐怖を煽っている。
う〜ん、もしやこれは本当に怖いのかも知れないという期待を大いに沸かせる。
ホラーと言うのは大体先のストーりーが読める。
この作品もそうした筋書きと大差ない。
助けを求めた人物が次々と惨殺され、残るはヒロイン、そして対決。
しかし、舞台設定が地下鉄と言うのは、面白いアイデアだと思う。
ありそうでなかったスチュエーションである。
私はオカルトや、心霊もの、ゴシックホラーは好きであるが、どうもスプラッタームービーと言うのはあまり好きになれない。
昨今のスプラッターと比較すれば、だいぶ穏やかな描写であるが、いまひとつ消化不良であった。
まず、殺人鬼のバックグランドが、いまひとつ不明瞭である。
なぜ、あの地下鉄の駅で暮らすようになったのか。(映画をみればある程度は推測が出来るが、そのきっかけはわかるとして、その後、どのようなことが起こり、人を襲って暮らすようになったのかが不明)
もうすこしその点にミステリー的な要素を加え、最終的にその真実の全貌が見えてきたら、面白くなっていたのではないだろうか。
ちょっと見せておいて、あとは観客のご想像にお任せと言うのは、いまいち煮え切らない・・・。
主演の フランカ・ポテンテは「ラン・ローラ・ラン」で話題になり、「ボーン・アイデンティティ」でマット・ディモンの相手役を務めたドイツ人女優である。
ブラウンの髪を金髪に染め、イメージがいつもとは全く違い、ちょっとタカビーで自信満々なヒロインを演じている。
しかしこの映画、日本語タイトルがある意味インパクトがあるので、結構話題になるかも知れない。
余談だが、今世紀に実際にスコットランドで起こった出来事に、一族は近親相姦を繰り返し何世代に渡って穴倉を住処にし、そこを通りかかった人間を食料としたと言う信じられないような出来事をふっと思い出した。
そんなホラー映画のような出来事や残虐な殺人者が数多く存在するのがブリテン島である。
長い歴史を持つロンドンの地下鉄に、何かがいてもおかしくはない!!
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