この作品「記憶の棘」はアメリカで酷評されたらしいが、私としてはそれほどひどい映画には思えなかった。
女性の立場と男性では大きく意見が食い違ってくるのではないだろうか。
なぜならば女性は、『母性』と言うものを持っている。
時には母親のように男性を愛することが出来る。
たとえ今は10歳であっても、10年後には結婚できる年齢に達する。
その間、母親のように成長を見守ることで愛を確信することも出来るであろう。
多分女性は、この映画を母性によって受け入れてしまうのではないだろうか?
しかし、もし生まれ変わりが反対の立場で、10歳の少女だったら?
これはスキャンダルどころではない。
まさに傍から見たら、『ロリコン』の要注意人物となってしまう。
やはり反対の立場になると、映画としてはもっとセンセーショナルで、この作品以上に物議を醸し出すことが予想される。
この映画はとにかく『切ない』の一言だ。
そして、二コール・キッドマン演じるアナの気持ちが痛いほど痛感させられる。
もし自分がこんな立場だったら?
やはりアナのように戸惑い、しかしそれを確信したときに受け入れてしまうであろう。
そして、大人になるまで母親のような気持ちで接しながら愛しむのではないだろうか。
にコール・キッドマンの戸惑い、悲しみの演技がすばらしく、心を打つ。
この役の演技は非常に微妙であって、演じるのは難しいと思うが、その微妙さをうまく演技しており、ますます演技に磨きがかかってきたように思える。
そして亡き夫の生まれ変わりだという少年を演じた子役キャメロン・ブライトの『目』に注目して頂きたい。
まさに体は子供だが、アナを見つめる瞳が子供ではないのである。
ちょっとふっくらとして、丸顔の彼は通常なら幼く見えて当然なのだが、目はまさに大人の男性なのである。
ある意味不気味すぎるくらいに・・・。
だからなおさら、『生まれ変わり』だと言われても妙に説得力がある。
そして、その他印象に残ったのが
自分は『レズビアン』だとカミングアウトした記憶も久しい『アン・へッシュ』演じる友人の妻。
金髪をブラウンに染め、最初は誰だろう?すごい存在感がある女優だと思ったら、彼女だったのでびっくりした。
この人は主演より、こういう癖のある役をやらせると大変うまい役者なんだなとつくづく思った。
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