イブラヒムおじさんとコーランの花たち
Monsieur Ibrahim Et Les Fleurs Du Coran |
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監督:フランソワ・デュペイロン出演:オマー・シャリフ、ピエール・ブーランジェ,ジルベール・メルキ
製作:2004年、フランス
ジャンル:ドラマ
評価:★★★★☆ |
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ストーリー |
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パリの裏通りのユダヤ人街で、母の顔も知らず、父からも愛されずに育った13歳の少年モモ。
ある日、彼は近所の年老いたトルコ人が営む小さな食料品店で万引をした。だが、そんなモモを叱りもせず、『盗みを続けるならうちの店でやってくれ』と微笑む店主イブラヒム。
人種が違うにもかかわらず、イブラヒムはモモを守護天使のようにずっと見守っていたのだ。
父から得られない大きな愛情に出会い、思春期のモモは笑うことや恋愛や人生の素晴らしさを学んでいく。
しかし父が自殺。母だけでなく父にも捨てられ、絶望するモモのすべてを受け入れ、イブラヒムは、故郷の“黄金の三日月地帯”で新生活を始めようと旅に出る。やがて本物の親子のようになっていく二人だが…。 |
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感想 |
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本作は映画監督であるエリック=エマニュエル・シュミットがコーランと実在した祖父の思い出を元に描いたベストセラーの映画化であり、はじめこの映画のタイトルを見たとき、アラブの国の映画だと思ったが、純粋なフランス映画である。
しかし、物語の中心となる人物少年モモはユダヤ人であり、老人はイスラム教のトルコ人である。
トルコ人の友人も同様だったが、イスラム教でもいろんな宗派があるようで、酒なども自由に飲むことが出来るようだ。
映画の中の老人もおいしそうにビールを飲んでいる。
そしてコーランの教えどおりに生きているという老人の、驚くべき許容力に『コーランの教え』なるものに興味を覚えた。
盗みをすれば腕を切られるというイスラムの概念はここでどこかに吹っ飛んでしまった。
少年が店の商品を万引きしてもやさしく微笑み、困っているものには手を差し伸べ、そしてモモの貧しい家計を助ける為さまざまな知恵を貸してやる。
微笑むことを知らない不幸な少年は、次第にこの老人に心を開き、自ら自然に微笑む姿は見ている者まで幸せな気分にさせてくれる。
二人が老人の生まれ故郷である村を目指し旅する場面は、異国情緒あふれた美しい景色と映像が印象的だ。
ぜひフランス映画が苦手な方にも見て頂きたい秀作である。
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