16世紀スペイン、イザベル女王の娘ファナ王女は、スペイン大艦隊を従え、ハプスブルグ家でブルゴーニュ公であるフェリペの元へ嫁ぐ。夫となるフェリペは後世に『フィリップ美麗公』と呼ばれたほどの美貌の持ち主であった。
政略結婚とは言え、彼に一目会ったそのときからファナは、熱狂的に愛するようになる。
フェリペも同様、彼女の美しさに惹かれるが、所詮名うてのプレイボーイ、すぐにファナの体に飽き、他の女の元に。
そんな不実な夫であってもファナは狂おしいまでも彼を追い求め、何とか自分の元に留めようとした。
浮気相手をつき止め、その女の命でもある髪を痛ましいほど切り落としたりと、すさましい嫉妬心をあからさまに出すファナ。
そして突然の夫の死・・・・28歳という若い命は、無残にも熱病により永遠に幕を閉じる。
しかし、ファナは彼の死を受け入れらないままでいた。
3年もの長き間、彼女は夫の棺を従えてさまようのであった。
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