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モンスター


Monster

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監督 :パティ・ジェンキンス
製作 :マーク・ゴードン
出演 :シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ
製作:2004年、アメリカ
評価:★★★☆

  ストーリー    
 

生きる希望をなくした娼婦アイリーンは、ある夜バーで同性愛者の少女セルビーと出会う。
娼婦としての生活に疲れきっていたアイリーンは、次第に純粋に自分を慕ってくれるセルビーに希望を見出だす。
二人で新しい生活を始めるため、生活資金として最後の客を路上で拾うが、その男は異常性癖者で、命の危険を感じたアイリーンはその男を撃ち殺してしまう。
セルビーのために娼婦を辞め、堅気の生活をしようと職探しをするが世間は厳しく、結局娼婦として生きるしか道がないアイリーン。
そして、次第に彼女は金のためなら殺人も辞さなくなっていった・・・・・・。

  感想  
 

美しいシャリーズ・セロンがここまで変貌できるのか、見るものはまずそれを驚愕するだろう。
眉は抜け、口角は下がり、ダブダブとした贅肉、そして外見だけでなく、話し方、身のこなし、映画の中のどこにも美しい彼女の面影はなかった。
アカデミー賞で主演女優賞も納得の演技と女優根性である。

実在の殺人鬼『アイリーン ・ウォーノス』を描いた作品であるが、ここでは無情な殺人者として描いてはいない。
この映画は一人の悲しい女性の物語である。
肉親の暴力に耐えかねた辛い少女時代の思い出、そして娼婦としての荒んだ日々。
絶望に耐えかねて、死によってしか希望を見出せない彼女が、少女セルビーとの出会いで生きる希望を見出していく。
『やりなおしたい』と切に願い、堅気の生活を願うが元娼婦に世間の風は冷たく、運命は更に過酷な道を辿って泥沼になっていく。 1度目は、自分の命を守るために犯した殺人が、2度、3度と回を重ねるごとにそれがまるでありきたりの日常生活のひとコマのようになっていく過程が恐ろしい。
そして悲しい・・・・・。

厳しい現実の世界に翻弄される一人の悲しい女性として、この映画はアイリーンを描いた衝撃作であった。

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